台風10号は発生しました。名前は「クローサ(Krosa)」です。
クローサって音の響きは、ちょっとカッコよくないですか?ギリシャ神話に出てくる見ると石になってしまうアレっっぽい雰囲気もありますいクールな感じです。
そんな台風名「クローサ(Krosa)」の意味、由来についてまとめます。
クローサ(Krosa)はカンボジアで「ツル(鶴)」
クローサ(Krosa)はカンボジアの言葉です。この言葉の意味は、ツル(鶴)のことを意味します。
鶴というと日本固有の鳥のようなイメージもありますが、そんなことはなく南極や南アメリカを除く大陸に種類は異なれど鶴は生息しています。
日本で鶴といえば北海道などで見られるタンチョウヅルを思い浮かべる人が多いのではないですかね。その他にも鹿児島のナベルツやマナヅルがよく知られています。これらは日本において天然記念物に指定されています。
そしてカンボジアの鶴といえば「オオヅル」という種類の鶴です。
やや灰色かかった羽毛に覆われた全長150cm程度の鶴で、ツル科のなかでは最大の種類となります。顔の部分が赤やオレンジ色と黒の色彩になっており、なかなかカッコいい鶴です。
ご存じのとおり、これらの台風名は日本を含む14か国が所属する「台風委員会」にて命名された台風名です。各国から提案された台風名140個を発生順に名称付与をしています。
今回のクローサ(Krosa)は、順番的には43番目の名称です。
前回、クローサ(Krosa)の台風名が使われたのは2013年の台風29号です。フィリピンの東の沖で熱帯低気圧から台風となり、そのまま西方向に進路をとり大規模に警報が出されました。上陸する直前にクローサは突然海上でしばらく停滞し南西方向に向きを変えました。日本から見た場合は、ほとんど影響のない台風でした。
ちなみに、更にもう一つ前の台風クローサ(Krosa)は、2007年10月に発生した台風15号です。この台風クローサ(Krosa)は、10月6日に日本の与那国島に接近し、死者は出ませんでしたが甚大な被害を与えました。最大循環風速63m/s以上を記録した強力な台風でした。
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他のカンボジアの言葉が由来の台風名は?意味も
台風委員会に登録されている台風名で、カンボジアから提案されている台風名は。今回のクローサ(Krosa)を含めて10個あります。
ダムレイ(Damrey)…意味は「象」
アンピル(Ampil)…意味は「タマリンド」
コンレイ(Kong-rey)…意味は「伝説の少女の名前、山の名前」
クローサ(Krosa)…意味は「鶴」
ナクリー(Nakri)…意味は「花の名前」
メイサーク(Maysak)…意味は「木の名前」
クロヴァン(Krovanh)…意味は「木の名前」
チャンスー(Chanthu)…意味は「花の名前」
トローセス(Trases)…意味は「キツツキ(鳥)」
ネサット(Nesat)…意味は「漁師」
台風委員会の所属する各国から提案される台風名って各国の特徴が出るのですが、カンボジアから提案されている名前に使われているのは自然の生物、植物の名前からとったものがおおいですね。
自然豊かなカンボジアのお国柄が表れている台風名だと思います。
さて、台風の多く発生する季節になりました。今回の台風10号(クローサ)が、被害をもたらさず、穏やかに通り過ぎてくれることを祈りましょう。