選挙の過半数|安定多数|絶対安定多数について
選挙のたびに勝敗の基準としてでる言葉。
「過半数」「安定多数」「絶対安定多数」
なんとなく、分かったつもりで聞いていますが
少しおさらいをしてみたいと思います。
これを知っていると、
選挙の議席数情報の見方が変わりますよ。
2014年12月の選挙のスケジュール
一応今回の衆議院選挙のスケジュールについて
再確認しておきます。
2014年11月21日(金)
・衆議院解散
2014年12月02日(火)
・衆議院選公示
2014年12月14日(日)
・衆議院選投票・開票
2014年12月26日(金)
・新内閣発足
みなさん、忘れずに投票をしに行きましょうね!
過半数・安定多数・絶対安定多数とは
議席数ベースの勝敗指標となる
「過半数」「安定多数」「絶対安定多数」
の3つについて解説しますが、その前に!
このの説明に必要となる知識「国会での法案成立の流れ」
を説明しておきます。
逆にここさえ押さえれば、あとは簡単です。
国会法案成立の流れ
各委員会で本会議にあげる法案を審議する。
・委員会内で過半数の賛成をとれば、本議会にあげる。…【ポイント1】
・賛成/反対同数の場合は、委員長が裁決する。…【ポイント2】
本議会で法案を審議する。
・本議会で過半数の賛成で「法案成立」となる。…【ポイント3】
以上を踏まえて、説明します。
過半数とは
・本会議で、法案を通すのに必要な議席数
・ポイント3を通過するために必要な議席数
安定多数とは
・各委員会(常任委員会)の委員数は半分を占めることのできる議席数。委員長のポストも占める。
・委員長裁決で賛成にすることができる。
・ポイント1で反対多数にならず
・ポイント2で可決される。
絶対安定多数とは
・各委員会(常任委員会)の委員数は過半数を占める議席数。
・ポイント1で賛成多数となる議席数。
どうですか?わかりましたか?
ある意味、与党がストレスなくやりたいことをよるには「安定多数」以上が必要なんですね。
ただし、ちょっと変な風吹いて委員会審議を通らないことが起きないように
保険として「絶対安定多数」がほしいところです。
ちなみに今回の衆議院議員選挙に議席数を当てはめると
議員定数480
・241議席:過半数
・249議席:安定多数
・266議席:絶対安定多数